日本臨床眼科学会に参加して
11月3〜6日で開催された第70回日本臨床眼科学会に参加してきました。
学会発表や最新機器など気になったものがいくつかありましたが、特に印象に残ったものが2つありました。
ひとつは、OCT angiography。
加齢黄斑変性や糖尿病網膜症、静脈閉塞症などで有用な検査機器となります。
当院にも導入していますが、これがあれば副作用が問題になる眼底造影検査がほとんどの場合必要なくなります。
これからますます重要性を増す検査ですので最新の知見を学びました。
もうひとつは、当院が得意とする硝子体手術の次世代手術システムです。
現在は顕微鏡を覗き込んで手術を行うのが一般的ですが、このシステムでは専用メガネをかけて4Kのモニターを見ながら手術を行います。
つまり3D映像を見ながら手術をするわけです。
まだ現時点ではこれまでの手術方法の方がメリットが多いですが、これからの進歩次第ではこれまでの手術にとって替わるものと思われます。
当院でも導入している近視進行予防薬 マイオピンの効果についての発表も行われていました。
やはりとても有効ですので、今後も当院では子供の近視進行予防のためにプッシュしていこうと思います。
またこの学会期間中は、各分野の前線で活躍する同世代の眼科医が全国から集まる研究会にも参加しました。
第一回から参加していますが、年々レベルアップしていき、今では構成メンバーの多くはあらゆる学会の中心的役割を果たしています。
今年もそうした仲間たちに刺激を受けてきました。
川原眼科に関わる患者様により良い眼科医療を提供できるようがんばっていきたいと気を引き締めた学会でした。
戻る