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福岡で白内障の治療なら川原眼科へ
こちらのページでは、白内障の症状や治療法、眼内レンズの種類についてご説明します。眼が眩しい、眼が疲れる、人の顔がぼんやりかすんで見える、メガネを使ってもはっきり見えなくなってきた……このような症状があるようでしたら、白内障かもしれません。
白内障とは
瞳の奥にある「水晶体」というレンズの役割を果たす組織が濁るために見えにくくなる病気です。
白内障の原因
水晶体を構成するタンパク質が変質し濁りを生じます。原因の多くは「加齢」に伴うものですが、外傷やステロイドなどの薬剤性、糖尿病などの全身疾患、アトピーなどが原因になることもあります。
白内障の症状
白内障の自覚症状には、だぶって見える、目のかすみ、メガネが合わなくなった、眩しい、活字を読むのに疲れを感じる、といったものがあります。多くはゆっくり進行するため急に見えなくなって困ることはありませんが、極端に進行すると、明るさくらいしかわからなくなることもあります。
白内障の治療
60歳未満の初期の白内障であれば、点眼で進行を遅らせることができます。しかし、すでにかすみや視力低下などの症状がでてしまった人には手術しか治す方法はありません。
白内障手術
濁った水晶体を超音波で砕いて吸い取り、代わりに透明の眼内レンズを挿入します。
麻酔:局所麻酔
時間:10分程度
川原眼科の白内障手術の特長
① より十分な麻酔
通常は点眼麻酔だけの眼科がほとんどですが、当院ではより痛みがないように「前房麻酔」と「笑気麻酔」を併用しています。
② 術後に眼帯はしません
極小切開白内障手術を行っているため手術後には眼帯をする必要がなく、片眼だけにならないため段差が見えにくくて転ぶなどの危険がありません。
③ 早期回復、高い感染予防
眼帯をしないことから、術後早期から点眼をすることができます。そのため炎症がおさまるのも早く、感染も早期から予防できます。
④ 乱視もしっかり矯正
挿入する眼内レンズには保険適応で乱視矯正機能がついたものがあります。当院では術後の「見え方の質」にこだわっているため乱視もしっかり矯正できる眼内レンズを選択しています。
⑤ 豊富な多焦点眼内レンズを用いた手術実績(老眼・老視治療)
2019年の多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は227件と多くの経験があり自信をもって行っています。
眼内レンズの選択
白内障手術で目の中に挿入する眼内レンズはご自身のライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。お仕事や趣味の内容、車の運転の有無、メガネをかけたいかかけたくないか、など一人一人のご希望に沿うような眼内レンズをご提案します。近年では、老眼治療を兼ねた多焦点眼内レンズを選ばれる方が非常に増えています。
・単焦点眼内レンズ
遠くか近くかのどちらかにだけピントが合うレンズで健康保険適用の手術です。
遠くにピントを合わせた場合、遠くは裸眼で見えますが(テレビ、運転)、近くを見るには老眼鏡が必要です。
近くにピントを合わせた場合、新聞や本などは裸眼で見ることができますが、それ以外では常時メガネをかけておく必要があります。
*乱視のある方・・・当院では乱視のある方には乱視の矯正も可能な眼内レンズを入れています。乱視矯正の眼内レンズでも費用は変わりません。
・多焦点眼内レンズ(老眼・老視治療)
遠くと近くの両方にピントが合うレンズです。生活のほとんどの場面でメガネを使わないで済みます。裁縫、スマートフォン、読書、パソコンなどのために老眼鏡を持ち歩く必要はありません。多焦点眼内レンズにも特徴によっていくつかの種類があります。生活スタイルにあわせてどのレンズが最も適しているのか一緒に考えていきます。多焦点眼内レンズを用いた白内障手術はレンズの種類によって一部のみ健康保険が適応になる「選定療養」とすべてが自費治療となるものがあります。当院で扱っているのは下の3種類になります。他にも多焦点眼内レンズは存在しますが、2焦点眼内レンズや他のレンズはデメリットが大きいためお勧めしていません。
選定療養(レンズ代は自費、手術代は保険適応)
TECNIS Synergy (J&J社)
連続焦点型多焦点眼内レンズであり、遠方から手元まで自然に連続して見ることができます。夜間の光が散って見えたり、輪っか状のものが見える「ハロー、グレア」は出ますが、軽度から中等度で運転に支障がでるほどのものではありません。近くをよりしっかり見たい方にお勧めで、当院の経験でも評価は非常に良好です
Clareon PanOptix (Alcon社)
遠・中・近にピントの合う3焦点眼内レンズになります。従来のPanOptixの素材が改善されより透明度の高いClareon Panoptixになりました。手元の見え方だけに限らず遠くの見え方が非常にクリアです。比較的高齢の方では近方の見え方が劣る場合がありますので、比較的若い方(~60歳代)や遠視のある方にお勧めです。個人差はありますがハロー、グレアはTSCNIS Synergyより軽くなります。
Vivity (Alcon社)
Alcon社から新しく発売された連続焦点型眼内レンズです。他の多焦点眼内レンズと比べてハロー・グレアが低く抑えられているため夜間の運転が多い方、術後のハロー・グレアが気になる方に向いています。また他の網膜疾患(緑内障、黄斑上膜など)がある方でも幅広く適応できます。近方の見え方は少し弱くなりますが他のメリットが上回る方にはお勧めのレンズになります。現時点では乱視用は発売されていません。
Fine Vision (BVI社)
2010年から発売されている世界初の3焦点眼内レンズです。2023年から厚生省に承認され選定療養となりました。歴史的には比較的古いレンズになりますが、良好な結果が得られており、それだけ人気のあるレンズといえます。特徴としてはエネルギーロスが少なく高いコントラスト感度が得られます。また、ハロー・グレアがPanOptixと比べてもより低減されていると報告されています。乱視用が存在しないため、乱視を矯正する必要がある方には向きません。乱視がなく、夜間のハロー・グレアが気になる方にお勧めの多焦点眼内レンズになります。
自費治療(レンズ代と手術代込み)
Intensity (Hanita社)
最新の5焦点眼内レンズです。遠方、遠中、中間、中近、近方にピントがあるためほぼすべての距離を網羅できます。他のレンズを比べても近方の見え方がよいのが特徴です。また、ハローグレアがさらに軽減されています。日本で認可されていないため自費治療となります。どうせ多焦点眼内レンズを入れるならよりよいものを、ということで最近Intensityを選ぶ方が増えています。
種類 | 特徴 | 乱視矯正 | ハローグレア | 料金(片眼) |
---|---|---|---|---|
TECNIS Synergy |
焦点深度拡張型 | 〇 | あり | 約40~43万円 (健康保険により異なる) |
PanOptix | 3焦点 | 〇 | 少ない | 約38~41万円 (健康保険により異なる) |
Vivity | 焦点深度拡張型 | × | 少ない | 約38~41万円 (健康保険により異なる) |
Fine Vision | 3焦点 | × | より少ない | 約38~41万円 (健康保険により異なる) |
Intensity | 5焦点 | 〇 | 少ない | 50~54万円 (乱視用はプラス4万円) |
白内障の診療はお早めに
一般的に、白内障はゆっくり進行するため、見えにくい状態に慣れてきますので、ご自身でもそれと判断するのは難しい病気です。しかしステージが進んでも、完全に失明してしまうことはほとんどありません。また、片方の眼が白内障で見えづらくなっても、もう一方の健康な眼と一緒に見ているためになんとなく生活は続けられます。さらに痛みなどの症状もないために放置されることが多いようです。
白内障は手遅れということはほとんどありません。しかし、進行した白内障になると、手術時間もかかり、視力の回復にも時間を要することもあるため、早めの治療が望ましいです。
白内障そのものは、全身に悪影響を及ぼすような大きな病気ではありませんが、見えにくくなると転びやすくなったり、自動車の運転や日常生活で支障をきたしたりすることも考えられます。また、最近の研究では、白内障手術は、認知症の予防効果があると分かっています。白内障の手術では、患者様のお仕事、年齢やライフスタイルなどを考慮して適切な時期に行います。まずは手遅れにならないよう、気になる症状があればお早めに受診ください。
福岡の「川原眼科」は白内障や網膜硝子体疾患の手術など専門的な治療を得意としています。2016年にオープンし、今では地元のみならず福岡県内や近隣の皆様の眼のお悩みにお応えしています。
福岡の川原眼科は、診療予約なしで診察を受けていただけます。ご不明点があれば、お電話やお問い合わせフォームからも承っております。お気軽にご相談ください。