多焦点眼内レンズ(老眼矯正)
2月24日に東京で開催された「多焦点眼内レンズ」の研究会に参加してきました。
「多焦点眼内レンズ」とは、白内障手術の際に濁った水晶体の代わりに眼の中に入れるレンズのことです。
通常の白内障手術では、裸眼で遠くが見えるようにすれば近くは老眼のためにほとんど見えないため老眼鏡が必要ですし、裸眼で近くを見えるようにすれば遠くが見えないため、運転などでは必ず眼鏡が必要になります。
ところが多焦点眼内レンズはいわゆる遠近の眼内レンズであるため遠くが裸眼で見え、かつ近くも老眼鏡を使わずに見えるようにすることが可能です。
そういう意味で、老眼が良くなるとも言えます。
(残念ながら若い時ほどは見えないので、本当に近い距離を見るには軽い老眼鏡が必要になることがあります。日常生活の大部分で眼鏡が必要なくなり、必要に応じてまれに眼鏡をかける場面があるというイメージです。)
以前よりも多焦点眼内レンズも進化し、今では以前あったようなデメリットはほとんど消えています。
通常の単焦点レンズ(保険手術)に、近くが見えるようにプラスされたレンズと考えてよいです。
この多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は厚生労働省から「先進医療」の認定を受けているため、ご加入の生命保険で先進医療特約を付けている方は手術費用が保険会社から補償されます。
ただし、保険が給付されるには先進医療認定施設で行う必要があります。
当院は平成29年7月に厚生労働省から先進医療認定施設に指定されております。
ところが、この多焦点眼内レンズを用いた白内障手術はあと1年で先進医療から外れる見込みとなっております。
先進医療でなくなってしまうと自費診療になる可能性が高いといわれています。
最終的には国が決める事なのでどうなるのかはわかりませんが、、、、。
医療事情は年々変わっていきますが、われわれ医師にも通達が遅く来ることもありますし、なお一般の方には伝わらないことも多いかと思います。
今後も情報がわかり次第、ご報告していければと思います。
福岡、志免、粕屋の眼科は川原眼科へ。
小児からご高齢の方まで対応いたします。
手術までお待たせしません。
運転免許の更新やお仕事の都合などで手術をお急ぎの方はお申し出頂ければ早期に手術対応致します。