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医院コラム

白内障手術に関してテレビ取材を受けました

 先日、RKB毎日放送さんに白内障手術に関してのテレビ取材を受けました。
福岡の人なら誰でも知っているあの古田厚子さんがレポーターとして
来て頂けるということでテンションもあがり、若干緊張していました。
学会などで人前で話すのとは異なり、舞い上がったような緊張感でした 汗)
うまく話せた自信はあまりありませんが無事に撮影は終了。
レポーターの古田さんはすべてにおいて、さすがのひと言でした。
いろいろ勉強になった貴重な経験でした。

その取材の中では簡単に、白内障手術における、
「単焦点眼内レンズ」
「多焦点眼内レンズ」
についてお話ししています。

もうすぐ先進医療は終了してしまいますが、
まだまだ認知が足りていない「多焦点眼内レンズ」。
先進医療が終わってもまだまだ「多焦点眼内レンズ」の
白内障手術を受ける方は増えていくと思います。
やはり私の経験からでも単焦点眼内レンズより見え方のメリットは大きいです。
残念ながら若いときにはかないませんので過度の期待はよくありませんが、
よく理解して多焦点眼内レンズを選択するのはよいことだと思います。


他院で白内障手術を受けられて、後から多焦点眼内レンズのことを
知ってそれがよかったのに、とセカンドオピニオンで来院される方もおられます。

基本的にすでに挿入された眼内レンズを取り出して多焦点眼内レンズ
に入れ替える手術はお勧めしません。
条件が良い場合のみ施行できます。
実際に当院でもそうした手術を行ったことはあります。

しかし、多くの場合、乱視が残っていたり、眼内レンズがすでに目と
癒着してしまっている場合が多く、無理してレンズを取り出すのは
リスクがあります。

その場合には「add on(アドオン)レンズ」というレンズを使用します。
これはすでに入っている単焦点レンズの上にもう一枚多焦点の眼内レンズ重ねて入れるものです。
このレンズにもいろいろ度数がありますので、近視も矯正できますし、
乱視も矯正できます。

当院でアドオンレンズを入れた方の経過は非常に良好です。
<例>
手術前 右0.1(矯正1.2)左0.1(矯正1.2)
手術後 遠見視力右0.9(矯正1.2)左1.0(矯正1.2)
    近見視力右0.9  左0.9  (40cmの距離で)
手術前は近視だったので近くは見えていましたが遠くは見えていませんでした。
手術で多焦点のアドオンレンズを挿入後は遠くも近くも良好な視力となりました。
この患者様は他院での手術の際に術後の見え方の説明をされずにレンズを
近視になるように決められたことに不満があり、また多焦点のことも説明がなかったとのこと。


もちろん焦点眼内レンズやアドオンレンズが向かない方もおられます。
だれでも使用可能なわけではないのでご注意ください。



本日10/6は久山クリニックのスタッフと末廣院長は久山町のお祭りに参加していますので、
私が久山クリニックで診療を行いました。

 

 

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