福岡の川原眼科へ診療するのが初めての方へ

福岡の川原眼科まごころと安心の眼科治療

コラム一覧|福岡で白内障・網膜硝子体の手術・治療が得意な眼科なら「川原眼科」

文字サイズ

TEL 092-409-5090
AM 9:00~12:00 / PM 14:00~17:30(受付)
火・土 9:00~12:00(受付) 日祝休
川原眼科(本院)
福岡県糟屋郡粕屋町仲原2526-9
久山クリニック
福岡県糟屋郡久山町山田1169-1 トリアスモール内

福岡の川原眼科予約不要

福岡の川原眼科へのお問い合わせはこちら

福岡の川原眼科のmenu

医院コラム

白内障について⑶ 手術方法

ここでは白内障の治療方法についてご説明します。

世の中には白内障の治療点眼薬がありますが、実は60歳未満の白内障にしか効かないというデータがあります。
ですので当院では若い白内障患者様にしか処方をお勧めしません。
効かないものを点眼しても意味があるのか疑問だからです。

白内障を治すには残念ながら「手術」しかありません。

現在、白内障の手術は日帰りが当たり前となっています。
よくある誤解は、「日帰りもできます」という言葉。
これは実は正しくなく、どちらかというと「入院でもできます」が本当かもしれません。

まず、麻酔について。
基本的には局所麻酔、つまり「点眼麻酔」が中心となります。
施設によってプラスアルファで麻酔を行うこともあります。
当院ではより痛みが軽減するように、「前房内麻酔」というものも追加して行っています。
点眼麻酔よりさらに強力に麻酔が効きますのでほぼ痛みがありません。
さらに手術前に「笑気麻酔」も行っています。
これは痛みをとるという意味もありますが、気持ちがリラックスして怖さが軽減しますのでリラックス麻酔とも呼ばれています。
当院では上の2つを行うことでより痛みなくリラックスして手術を受けて頂くことができると思います。
当院は全国的にも笑気麻酔を眼科手術に導入したのが早かったのですが、今では福岡の他の眼科施設でも導入されているようです。


次に手術方法ですが、これは世界共通で「超音波乳化吸引」という方法を用います。

①まずは眼球に器具を入れるための切開を行いますが、この切開の方法も施設によって異なります。
・強角膜3面切開
・経結膜1面切開
・角膜切開
どの方法でも結果に差はありません。
術者の好みによるところが大きいかと思います。
当院では主に角膜切開を行っています。
その理由は、角膜は血管がないので切開しても全く血がでません。
他の方法は白眼が出血が赤くなることがあります。
また、切開がきれいなので術後も痛みが出ることが他の方法に比べて少ないのが特徴です。

②水晶体は「水晶体嚢」という薄い袋に包まれていますので、この袋を傷つけないように慎重に水晶体のみを超音波で砕きながら吸い取ります。
ただ、水晶体嚢は非常に薄いので誤って破いてしまったり、もともと破れかかっていることもあります。
その際の処理が術者の腕の見せどころではないかと思います。

③空っぽになった水晶体嚢の中に「眼内レンズ」を入れて固定します。

簡単に言うと上のようになりますが、実際には非常に繊細で集中力を使います。
マイクロメートルという単位のレベルで手術を行っているからです。

手術時間は術者によってことなるのは当然です。
そこには性格や正確性、手術機械の性能、どこまで丁寧にやるかなどいろんな要素が加わってくるからです。
時間は短いのがいいのでしょうか?
→短いほうがいいです。なぜなら時間がかかるほど術後炎症が強くなり、回復に時間がかかるからです。
ただし、5分を切るような短さである場合にはまた問題があります。
あまりにも時間が短いという事は手術の過程のどこかを省いている可能性が高いからです。
もちろん受けている患者さんからするとどこを省いているのかなんてわからないですし、すぐ大きな影響がでるわけではありません。
ただ、自分が手術を受ける立場なら短く終わることよりも丁寧にしっかり手術をしてもらいたいと思うはずです。
当院では7~10分程度が多いです。
どこも省くことなく、丁寧に、しかも素早くそつなく、となるとそれくらいの時間が妥当なのではないかと思います。 


手術後は眼帯をして帰る施設が多いと思いますが、川原眼科では眼帯はしておりません。
その代わりに保護メガネをかけていただいています。
以前は手術をしたら眼帯、というのが当たり前だったと思います。
近年、手術の傷も小さいですし、時間も短縮されていますので眼帯をするメリットが減っていると思います。
眼帯をすると点眼をすることができません。
手術後、翌日に眼帯を取るまでそのままということです。
それよりは手術後からすぐに抗生剤や消炎の点眼を開始していた方が感染の予防効果も高いですし、炎症もおさえられて術後早期からの回復ができます。
眼帯をしていないから手術の傷が開くという事はまずありません。
もちろん思わず擦ったりすると傷が開くことがありますので、そうならないように保護メガネは必ずかけて頂いております。
 

また、眼帯をしないことで翌日の通院から運転して通院することも可能です。
以上の理由から当院では眼帯をしない方が、安全面からも生活のしやすさからもメリットが大きいと考えております。


さて、次回は眼内レンズの種類についてお話したいと思います。
先日、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術が正式に先進医療からはずれることが決定しました。
このことについても触れたいと思います。



福岡の白内障手術、硝子体手術なら安心の川原眼科へ。
 

戻る

Copyright © 2016 iMEDICAL.

pagetop