近視抑制について (オルソケラトロジー)
以前なんどか子供の近視抑制についてのコラムをかかせていただきました。
今回は改めて具体的なデータをお示ししてお話ししようと思います。
日本人の近視有病率は軽度近視(-0.5未満)が41.8%、
強い近視(-5.0未満が)8.2%と報告されています。
今後、ますます近視は増え続けていくと言われています。
近視は網膜剥離や新生血管による網脈絡膜症などいろいろな疾患発生のリスクを高めますので進まないようにすることが非常に大切です。
しかも、近視の進行を止めるのは小学生などの比較的小さい時が最も重要です。
オルソケラトロジーはアメリカやヨーロッパでも広く普及しており、
実はアジア諸国で最も盛んに行われています。
オルソケラトロジーのメリットは日中裸眼視力がよくなることは当然のことですが、近視進行を抑制する効果があることが重要です。
以下、報告されている具体的な研究結果です。
・片眼だけオルソケラトロジー治療をした子の目の状態を調べると、オルソケラトロジーをした眼は、していない眼と比較して眼軸の伸びが半分以下だった(2004年)
*眼軸:眼の長さ が長くなることで近視になる
・日本人学童を対象とした研究
オルソケラトロジーをした子はしていない子と比較して眼軸長の伸びが36%抑制されていた(2年間の観察期間)(2011年)
・32%の抑制効果(スペイン)
・43%の抑制効果(香港)
大人になって近視が進むこともありますが、ほとんどは小学生から高校生にかけて進んでいきます。
この時期にしか近視を抑制することはできません。
大人になって近視を治すにはICLなどの近視矯正手術しか手がありません。
オルソケラトロジーはすべてのお子様に適応になるとは限りませんが、
非常に有効な治療になりますので是非ご興味のある方にはお勧めいたします。
とは言え、実際に装用してみないと本当に視力がよくなるのか、問題なく使えるのかわからないですよね。
当院では30日間はお試し期間としています。
万が一、
使ったけど合わなかった、やっぱりやめます、ということでも全然大丈夫です。
気軽にお問い合わせください。
当院でもオルソケラトロジーをやっているお子様も増えてきています。
福岡県糟屋郡粕屋町、志免町、福岡東区から目でお困りの患者様にご来院いただいています。ドライアイや結膜炎などの一般疾患から日帰り白内障・